ショウガは冬越しが難しく、保管中に腐ってしまうことも多い野菜です。
しかし越冬保存が出来れば、旬ではない冬の間も料理に使えますし、
春まで保管できれば種ショウガとして畑で使えます。
種ショウガは意外とお値段もしますので、越冬保管ができれば大助かり。
そんな寒さに弱いショウガを越冬させ種ショウガにできる保管方法をご紹介します。【読了時間約7分】
ショウガの特徴
適切に保管するため、まずショウガの生態を押さえておきましょう。
寒さに弱い
ショウガは5月から10月ころまでの夏に育ついわゆる夏野菜。
というわけで寒さに弱く、適切な保管条件は気温13℃といわれています。
以前、土に埋めて保管したものを春に掘り起こしたらヌルヌルに溶けていました。
日当たりが良い場所でしたが、冬季の屋外保管は失敗しました。
乾燥に弱い
こちらは意外と盲点なのですが大切なポイントです。
適切な保管条件は湿度65%。
ショウガは秋や冬の乾燥に弱い野菜です。
しかし過湿に弱い
湿度が高すぎてもカビが生えやすい特徴があります。
保管前に天日で十分乾燥させておくのが良いでしょう。
ショウガの冬越し保管方法
以上ショウガの特徴をふまえた上での冬越し方法をご紹介します。
室内で発泡スチロールもしくは段ボールに入れる保管方法です。
用意するもの
- ザルなど
- 発泡スチロールもしくは段ボールの箱
- 新聞紙
- 霧吹き
保存方法
天日で乾燥させる
ザルなどにのせ、1週間ほど天日で乾燥させます。
乾燥が進むと茎が抵抗なく簡単に折れるようになりますが、
茎が取れた跡はカビやすいので、更に4,5日日陰で乾燥させます。
保管中にカビを生やさせないためにも時間をかけて乾燥させましょう。
2.発泡スチロールなどの箱に入れ室温10℃以上で保管
保温と保湿のために発泡スチロールや段ボールなどの箱に入れます。
中蓋として新聞紙を入れ、さらに外蓋もあると保温になります。
3.2日1度はチェック
面倒なのですが、2日に1度は中を見て状態を確認したほうが良いでしょう。
確認することとしては
- 乾燥が進んでいないか?
- カビが生えてないか?
をチェックしましょう。
乾燥しているかはわかりにくいですが、小さめのショウガがカラカラに乾いていたら新聞紙に霧吹きで保湿します。(ショウガに直接霧吹きはNGです)
小さめのショウガを犠牲(目安)にして大きいショウガを生かす作戦です。
まとめ
ショウガを冬越し保存する方法をご紹介しました。
比較的小さいものや傷物では、保存中にカビが生えたり乾燥し過ぎたりしてダメになるものも多いですが、
この方法だと高確率でショウガが冬越し出来ますので、翌年の種ショウガにすることもできます。
保存中も頻繁な状態チェックが必要ですが、畑で採れた貴重なショウガを長く健康に使うためにもぜひチャレンジしてみてください!
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