不耕起、無農薬、無施肥。自然農でのショウガの育て方のご紹介です。【読了時間:約7分】
我が家ではショウガはすり下ろしたり刻んだりと薬味に使うことが多いので小さめのものを栽培しています。
【定植】5月中旬
高温多湿を好むショウガの定植は5月中旬以降、夜間の最低気温が15℃を上回るころが適しています。
資材を使わない自然農では適期に定植することが大切です。
寒い時期の定植では種ショウガが腐ってしまい「いつまで経っても芽が出てこない。。」ってことになります。
種ショウガについては保管していた前年収穫のショウガを使います。
種ショウガの様子
保存していたショウガからは芽が出始めています。(赤矢印)
冬越しがうまくいけばわざわざ芽出しをしなくても適切な時期に芽が出ます。
ショウガ自身が植え付けの適期であることを教えてくれていますね。
1つの種ショウガを約50gになるように分けて植えるのですが、なるべく芽が出ているところが1つあるように分けると発芽率がよくなります。
定植場所
私は毎年サトイモの株間に混植しています。
ショウガは高温多湿が好きなのですが直射日光を嫌います。
サトイモの大きな葉がちょうどよい日陰となり、ショウガにとっては良い生育環境となります。
サトイモとショウガはコンパニオンプランツの関係です。
植え付けの深さは約15㎝。芽を折らないように優しく、芽が上になるように土に埋めます。
コンパニオンプランツとはいっても、どちらも地下で大きくなる野菜。植え場所が近すぎるのは悪影響があります。
30㎝くらい離して植えましょう。
発芽(6月中旬~定植から約1カ月)
笹の葉のように見えるのがショウガの芽です。(青矢印)
発芽まで時間がかかりますので、その間に何度か草刈りをすることになります。
芽の特徴をよく覚えておいて、間違って刈り取らないように細心の注意をしましょう。
間違って刈り取ってしまったらその年の再生は難しいです。
定植の後に支柱などで囲っておいた方がわかりやすいですね。
土寄せ(7月上旬~定植から1か月半)
サトイモの土寄せのタイミングでショウガにも土寄せをすると良いでしょう。
この頃にはサトイモの葉も大きくなっていますので、ショウガは完全にサトイモの葉陰でスクスクと育ちます。
収穫(11月中旬から12月初旬~定植から6か月から7カ月)
葉っぱが黄色く枯れ始めたら収穫のサイン。前回の土寄せ(7月中旬)からはほぼ放置です。
やることとといえば草刈りくらい。害虫に悩まされることもない強い野菜です。
ショウガ本体に触れないようにスコップを入れ収穫できました。
その年にもよりますが、定植から約180日~200日での収穫です。
約50gだった種ショウガは出来が良ければ150g前後となります。
無肥料の自然農ですが種の3倍になりました。
今回の畝は前作がなく数年放置されていた場所でしたがショウガが育つには十分な栄養があったようです。
保存する場合はこちらをご参考にどうぞ。