こんにちは、ヨウイチです!
今回は、レタスの種まきを考えている方へ簡単に発芽させる方法をご紹介します。
レタスの種は覆土(ふくど:種にかける土)が薄くないと発芽しずらいことから、
「種から育てるのは難しい・・」というイメージはないでしょうか?
次のような人におすすめ!
・レタスを確実に発芽させたい人
・種まきしたけど、何日経っても発芽しなかった人
・種まきしたけど、覆土の量が厚すぎるかも・・と不安になる人
この記事を最後まで読むと、レタスの種まきに自信がつきますよ!
【補足】
今回の記事は、レタスを育苗される方向けに書いています。紹介させていただく方法が直播(じかまき)に応用できるかはまだデータがありません。わかり次第追記としてお知らせさせていただく予定です。
それではどうぞ!
レタスの種まきは難しい?
「レタスを種から育てるのは難しい。。」私もそう思っていました。
最初はうまく育てられず、種から育てるのを諦めて苗を購入していました。
何度まいても発芽しないのは焦ります( ;∀;)
しかし種をまいてもうまく発芽しないのには理由がありますので、レタスの種の特徴を知ることで解決していきましょう!
レタスの種の2つの特徴
レタスの種には
- 好光性なので覆土を薄くする
- 暑いと休眠する
という特徴があります。
好光性なので覆土を薄くする~覆土の厚みが問題
レタスが発芽するには光が必要で、これを「好光性」といいます。(だからレタスの種は「好光性種子」と呼ばれます。)
つまり種まきしたあとの土を厚くしてしまう(種を土深くに埋めてしまう)と発芽しないという特徴があります。
この特徴を知らないと、種に土を厚く被せてしまい失敗するというわけです。
では、覆土はどのくらいにすればいいのでしょうか?
ネットで調べると「覆土は5mmほど」や「種が隠れる程度」などの記載がありますが、加減がわかりずらいのではないでしょうか。
私の失敗経験からいいますと、、
①覆土が厚すぎて芽が出ない・・光が届かなかった。
②覆土が薄すぎて芽が出ない・・乾燥が早く干からびた。
どちらも経験しています(笑)
どのくらいの覆土がいいのか何度か試している間に季節が過ぎ、、
結局レタスがまったく収穫できなかったことも( ;∀;)
週末しか畑に行けない方などは水やりがなかなかできないので、レタスの育苗はハードルが高くなるのかなと思います。
覆土の厚みを左右する、この「好光性」がレタスの発芽を難しくさせている原因の1つ目です。
暑いと休眠する
2つ目の特徴は『高温になると休眠する』というものです。
この特徴は特に秋に種まきをする場合に関係があります。
『そろそろ秋レタスの種まきするか~』というわけで保管していた種をまいても一向に発芽しない・・
これは夏の間に種が休眠してしまい、種が発芽できない状態になっているということです。
レタスの種は、『気温25℃以上になると発芽しない』という性質があります。
本来は寒いのが好きなレタス(生育適温が15℃~20℃)が間違えて暑いときに発芽しないような仕組みです。(暑い時期に発芽してしまうと小さいままで成長が止まり花を咲かせてしまいます。)
「休眠した種をまいてしまった」というのが失敗の原因の2つ目です。
レタスを簡単確実に発芽させるには?
レタスの発芽が難しいのは、2つの特徴があるからだと分かりました。
他の種とはずいぶんと違う特徴ですね。しかしうまく発芽させる方法があるんです!
おすすめなのは『冷蔵庫に入れて発芽させる』という方法です。
冷蔵庫で発芽させよう!
【用意するもの】
- お好きなレタスの種
- タッパーなどの蓋つき容器~蓋は乾燥防止用です。
- キッチンペーパー~ティッシュでは破れてしまいます(経験済み)
- ピンセット~種を並べたり移植の際に使います。先が平らなものがおすすめ!
【手順】
- タッパーにキッチンペーパーを敷き、水で湿らせます(逆さにしても滴らない程度)
- その上にレタスの種を重ならないようにまき、蓋をして冷蔵庫へ(野菜室でなくてもOK)
※1日1回乾いてないか確認を。都度水分補給しましょう。水の入れすぎは種が溺れるので注意!
4日後の様子です。種から白いヒモが出てきました。長さは2mmほど。
実はこれはレタスの根です。この状態になったら土に移植します。
※【注意】根が出たらできるだけその日に移植しましょう。発根し始めると急速に成長します。長くなり過ぎると移植の際に根が傷つくことでその後成長できなくなります。
土への移植
移植の際はピンセットを使い一粒ずつ、必ず種側を持ち移植しましょう。
【!注意!】根を掴まないようお気をつけください。根が傷つきその後成長できなくなります。
【定植方法】
セルの真ん中に5mmほどのくぼみをつけ種を置き、種が隠れる程度に土をかけます。※根が傷つくので土はあまり押さえつけないようにしましょう。
移植から2日後、発芽を確認できました。
発芽率は約90%。しかも1セルに1苗を確実に育てられるので種の節約にもなりますし、間引き作業も必要ありませんね。
最初の難関の発芽をクリアすれば、あとは通常通りの育苗です。
冷蔵庫育苗がレタスに最適な理由
冷蔵庫での育苗ではレタスの2つの特徴(好光性、休眠)をクリアできるため、発芽率がかなり高くなります。
好光性について
好光性については、冷蔵庫では発芽(発根)に覆土が必要ないので、覆土の厚み問題はありません。
冷蔵庫の中は真っ暗なはずなのにちゃんと発芽しますね。。なぜなんだろう?
実はレタスの「発芽に光が必要」というのは少し説明が必要です。
暗発芽種子の発芽メカニズムについて | みんなのひろば | 日本植物生理学会 (jspp.org)
↑学術的な話になりますが、とても詳しい解説がされていますので参考にさせていただきました。
超簡単に言わせていただくと「水を吸ったレタスの種は光が数秒当たれば発芽モードになる」ということです。
発芽モードになった種のいい状態を簡単にキープできるという点で、覆土の必要のない冷蔵庫育苗がベストではないかと考えています。
休眠してしまう
25℃以上の厚さで休眠している種も再度冷やすことで発芽モードにできます(休眠打破)
冷蔵庫内で冷やされることで休眠打破が行われ、見た目では休眠しているかどうか判断できない種でも発芽させることができます。
この点で冷蔵庫育苗は優れています。
まとめ
- レタスの育苗は種の2つの特徴(好光性、休眠)をふまえた方法で行いましょう。
- 冷蔵庫での育苗は発芽の問題を簡単に解決できます。
- 冷蔵庫で発根させたものを移植すると成功率が格段に高くなりますよ。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
レタス育苗は発芽をクリアできれば寒い時期でも育ってくれますので、ぜひこの時期にやってみてくださいね。
体を冷ましてくれたり安眠に良い成分を含むレタスを食べて、春夏を快適に過ごしましょう!