家庭菜園を楽しんでいる方はもうサツマイモの収穫はお済みでしょうか?
サツマイモは植え付けから収穫まで120日以上。長期の栽培です。
しかも育てている間は葉っぱも大きく広がりますので他の野菜も植えられませんね。
時間も場所もかけて栽培した大切なサツマイモですから、保存にも万全を期したいものです。
焼き芋に蒸かし芋、みそ汁の具としても大活躍のサツマイモ。
できるだけ長く保存して活用しましょう。
この記事では、私が昨年やって翌年3月ころまでサツマイモが保存できた方法をご紹介します。
1.勝負は掘るときから始まっている!
サツマイモがうまく保存できるかどうかは、サツマイモを上手に掘ることと大いに関係があります。
掘り出すときに注意することは3つ。
- 傷がつかないよう掘る
- 茎は根元から少し残して切る
- ついた土は無理に払わない
です。
順番にご説明しましょう。
『傷がつかないように上手に掘る』ことが大切。
サツマイモが保管中に腐ってしまうのは、掘りだすときについた傷が原因のことが多いからです。
サツマイモを傷つけずに掘るには、土に埋まって見えないサツマイモがどんな状態でいるかイメージしましょう。
わかりやすいのは『バスケットボールが埋まっている』と思うことです。
バスケットボールを傷つけないようにスコップを入れるには、、
- 水平方向について・・・茎を中心に半径30cm以内にはスコップは入れない。
- 下方向について・・・・茎を中心に地下30cm以上スコップを入れる。
というわけです。
茎は根元から少し残して切る
掘り出した後の話ですが、サツマイモの茎をできるだけイモから離れたところで切り離しましょう。
このように全てのイモがツルに繋がったまま掘り出すのが理想なのですが、
イモをツルから切り離すときはイモの根元で切り離すのではなく、少し余白をもつようにしましょう。
こんな感じです。 根元すぎると、傷口が渇かずそこから腐ってくることもあるためです。
ついた土は無理に払わない
掘れたサツマイモには土がついていますが綺麗に土を落とす必要はありません。
とくに掘りたてでは土も湿っており落としにくく、無理にこするとサツマイモの皮に傷ができてしまいます。
せっかく綺麗に掘れたサツマイモです。
最後の最後で傷をつけてしまうことになりますので土がついたままでかまいません。
こびりついた土は次の段階で取れるようになりますのでご安心を。
サツマイモを乾かす
掘り出したサツマイモは天気が良ければそのまましばらく(半日ほど)畝に置いて乾かします。
天気が悪くなりそうなら雨の降らない場所で乾かしましょう。
イモ自体の水分を減らすことで保存中に腐りにくくなりますし、こびりついた土も落としやすくなります。
私の畑は少し粘土質なのでイモにも湿った土がこびりつくことが多く、この粘土質の土を乾かすためにしばらく陰干しします。
今年は曇りが多かったので3日ほどでした。
新聞紙にくるんで段ボールに入れる
新聞紙にくるむ前にイモの土を落としますがここでもイモに傷がつかないように注意しましょう。
土が乾燥していれば、このくらいは落とさなくても大丈夫です。そのまま新聞紙に包みます。
虫食いやひび割れのあるイモは段ボールに入れず、早めに食べるようにしましょう。
イモを新聞紙で包み段ボールに入れます。(極小のものは3つまとめたりしています。)
保管場所
サツマイモは10℃以下になると腐るので、10℃以上が確保できる場所に保管します。
冷蔵庫の上がおすすめです。
さてこれで来春まで美味しいサツマイモを食べ続けることができますが、できるだけ早めに食べきることも大切です。
今年の気になる点
実は今年は定植から150日と通常よりかなり遅い収穫にしました。
そのためか収穫したイモの中には発芽し始めているものも。
長期保管での影響がいまのところ未知数です。
もしかしたらイモ自体が発芽モードになっているかもしれず。
その場合は保管中も発芽が進むことも考えられます。
保管中に発芽が進むとイモがスカスカになってしまいますので早めに加工して保存することも考えています。
これはまたご報告する予定です。
まとめ
サツマイモの長期保管についてご説明させていただきました。
来春までサツマイモを長期保管するには、
- 掘り方に注意する。掘るときは傷つけない、茎を残す、土を無理に落とさない。
- 虫食いイモ、割れたイモははじいて綺麗なイモを新聞紙にくるんで段ボールに入れる。
- 10℃以上の室温のあるところで保管する。冷蔵庫の上がおススメ。
- でもできるだけ早めに食べきる。
ということです。
ぜひやってみてくださいね。