2024年秋冬、自然農のハクサイ成長記録。不耕起、無農薬、無肥料の栽培です。
品種は京都3号。在来種の大型晩成白菜です。
京都3号は生育よく栽培容易。
さらに最大4キロにもなる大型種と三拍子そろっており期待が持てます。
【9月5日】畑に直まき
育苗ではなく直まき
ハクサイは育苗もできますが直まきができると成功率が上がります。
しかし直まきの場合は頻繁に畑に行くことになりますので、
畑によく通えることが条件になります。
ハクサイの特徴として
- 植え替えに弱い→定植しても活着せず枯れてしまう。。直まきなら植え替えしない。
- 育苗した苗が虫などでダメになりやすい→補植の時期が遅くなり結球しづらい。。たくさん蒔くことで生き残りを多くできる。
ことから直まきがおススメです。
種蒔きのやり方
発芽が揃うように深さは一定にします。
種の大きさの3倍ほどの深さですから1㎝弱。
被せた土を鍬や手でしっかり押さえつけた後、乾燥を防ぐため草マルチを厚く被せておきました。
種まき後の水やりについてはしていません。
やらなきゃいけないことを増やすのはストレスになりますので、
任せられるところは任せるという点も自然農の魅力だと思っています。
【9月7日(種まきから2日)】発芽
白菜は発芽がとても早いので、草マルチをはぎ取るタイミングに気をつけます。
遅くなるとすぐに徒長してしまいます。
徒長した芽は弱いものが多いので、ここはタイミングが大事です。
【9月16日(種まきから9日)】急激に大きくなる白菜、一回目の間引き
雨のお陰で本葉も急激に大きくなります。
そろそろ一回目の間引きの時期となりますが、
この頃からシンクイムシの発生もありなかなか間引きに踏み切れませんでした。
しかし間引きしないと苗の成長が極端に遅くなるので、決断しなくてはいけません。
シンクイムシはこんな感じに1苗に必ず1匹はいますので、虫パトロールをしつつ間引きもしていきます。
虫パトロール心得~シンクイムシ編
- ピンセットと老眼鏡が必需品。ピンセットは真っすぐで先が平たいタイプが掴みやすい。
- シンクイムシは成長点に隠れている。
- 葉っぱが少しでも縮れていたり巻いていたりすると必ずいるのでよく探す。
- 一か所に1匹だけとは限らないから注意する。
【9月26日(種まきから19日)】虫にやられた苗、春菊との混植
毎日の虫パトロールの甲斐なく食べられて枯れてしまう苗もあり、自然に間引きも進みます。
少しでも虫が近づかないようにとコンパニオンプランツとしてシュンギクを植えていますが、白菜の成長に間に合いませんでした。
このシュンギクは自家採種したもので4年ほど使っています。
シュンギクは発芽率が低い野菜ですが自家採種ならジャンジャン蒔けますので、
結果発芽するものが多くなりますよ。
【9月30日(種まきから23日)】外葉が大きく成長した白菜
外葉がここまで大きくなれば成長のスピードも加速度的に速くなりますので
少々虫に食べられても枯れることはなくなりますが、虫パトロールは続けます。
このころ新芽にはシンクイムシではなくハサミムシの幼体がよく見られました。
何か気に入ったことがあったのでしょうか(笑)
詳しくはわかりませんでしたが今年初めて気が付きました。
【10月11日(種まきから34日)】最後の間引き
前回から10日ほどでここまで大きくなり外葉同士が触れてきます。
この時期が最後の間引きで最終的な収穫個数が決まるというわけです。
この畝では最大5個の収穫となります。
【10月11日(番外編)】復活する新芽
シンクイムシにやられて穴が開いていた苗が復活しています。
同じようなことがダイコンでも見られたのですが↓
【自然農】2024秋冬ダイコン成長記録 | 自然農でここまでできる!
今年の秋の気温が異常に高かったこととも関係あるのかなと考えています。
そのぶん虫の数も多かった。。
【10月25日(種まきから48日)】中心が巻き始める
中心の葉が巻き始め、立ち上がるようになりました。
葉が詰まってきたので新芽は確認しづらくなっていますが、
気温も下がってきてシンクイムシもいなくなったようです。
【11月5日(種まきから59日)】ぐんぐん成長する白菜
中心部もかなり立ち上がってきて閉じてきました。
この時期にここまで立ち上がっていればいいものが収穫できます。
【11月30日(種まきから84日)】収穫間近の白菜
触ると頭頂部が固くなってますので、しっかり葉っぱが詰まっていることがわかります。
成長に差がありますので、固くしまった白菜から収穫していきます。
【12月1日(種まきから85日)】収穫!!
そろそろ八宝菜でも食べたくなったので白菜を収穫しました。
同じ畑では秋冬野菜のニンジンやカブも育っています。
重さを測ってみると2.1kgでした。
水分豊富で食べ応えがあります。